牛頸須恵器窯跡
大野城市の南部、上大利と牛頸を中心にして、一部春日市と太宰府市を含む東西約4キロメートル、南北約4.8キロメートルの範囲にある須恵器の窯跡群を呼んでいます。
今まで発掘調査を行った窯跡は300基を超えており、牛頸ダム周辺でも数多くの窯跡が発見されています。さらに山間部には未調査の窯跡が100基以上残っていると推定されます。また、既に失われた窯跡も含めると、全体では600基以上あったのではないかと考えられています。この規模は、九州最大の須恵器窯跡群と言われています。
最も古い窯跡は上大利にあり、古墳時代後期、6世紀の中頃のものです。最も新しい窯跡は、牛頸の山深い場所にある石坂窯跡群で見つかっており、平安時代、九世紀前半から中頃のものです。
このように、上大利・牛頸周辺では、約300年間にわたり盛んに須恵器生産が行われました。九州の古代社会に大きな影響を与えたもので、その重要性が認められ、平成21年2月12日に『牛頸須恵器窯跡』という名称で国の史跡に指定されました。
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